車が雪に埋まった!動かない!・・・こんな時どうする??
冬ですね、雪ですね。
シアトルではこればかりの雪でも休校になるのかと驚いています。
先日、Summit at Snoqualmieというスキー場へ遊びに行ってきました。
ここはシアトルから車で約1時間、ベルビューから約40分という大変アクセスの良い場所に位置しています。
その日はずっと雪が降っていたのでゲレンデのコンディションもさぞかし良いだろうとワクワクしながら、スタッドレスタイヤを履いた友人の車で向かいました。
イサクアを過ぎたあたりで雨から雪に変わり、スキー場へ着いた頃には大粒の雪が降り続いていました。
途中I-90の路肩にはスリップしたであろう車が豪快にひっくり返っていて、それを見て気付いたのかたくさんの車がチェーンをつけていました。怖いですね、雪。
Summit at Snoqualmieへはすでに3度ほど行ったことがあったのですが、それまでとは見違えるほどに雪が積もり、道も雪に埋もれ、さながらスノーリゾートの雰囲気となっていました。ワクワクですね。
ゲレンデは想像通り、ふわっふわのパウダースノーで閉場時間の22時ギリギリまで楽しむことができました。
しかし、事件が起きたのはこの後です。
帰ろうかと駐車場へ戻ると、車が雪に埋もれていたのです!
スキー場へ着いたのが16時頃、戻ってきたのが22:30頃、この間に車が埋まるほど雪が積もってしまっていました…。
ひとまず車に積もった雪を降ろして運転できる状態にします。
しかし想像以上の量が積もっており、ここでも一苦労。
この時に車の周りに積もった雪もあらかた掻き出していました。
そしてなんとか車へ乗り込める状態となり、エンジンをかけ発進させます。
「ウィーン、キュルキュルキュル」
少しだけ動いたと思いきや、タイヤが雪にハマってしまいました。
スタックです。
どれだけアクセルを踏んでもタイヤが空回りして、雪が固まっていくだけ。
前輪駆動車であったため、前輪が回りまくっています。
スタッドレスタイヤがくるくる回ってる。
雪が降りしきる23時、なかなかの絶望です。
そこへ一台のハッチバック車がやってきました。
「君らスタックしたの?引っ張ってあげようか、$20で。」
いやー、実際スタックはしてる。
でも男3人いればなんとかなるかもしれない。
そんなことを考えてこの場はいったん断り、便所ブラシのようなものだけを借りました。
そこからは交代で1人がアクセル、2人が後ろから押すということを何度も続けました。
前輪の下にダンボールを噛ませてみたり、バックして発進させてみたり、いろいろやってみましたがどうにもなりません。
そんな時突然、スコップを持ったおじさんが現れました!なんと。
おじさんは僕らの状況を見るなり、すぐにスコップで雪を掻き出し始めました。
僕らはタイヤや車体周りの雪を掻き出していたのですが、おじさんは違いました。
車の進行方向にある雪を幅広く掻き出しています。道を作っていたのです。
そして車の下も整備するから下がれるとこまで下がってくれとのこと。
整備が終わるといよいよ発進です。一人がアクセルを踏み、おじさんを含めた三人で押します。見事に動いたのですが、轍へ入るギリギリのところでまた雪にハマってしまいました。
こんな時、たまたま隣へ車が来ました。
3名の若者は明日の朝から滑るためにここで一晩泊まるとのこと。この雪で。
彼らもすぐに状況を見て加わってくれました。
周りの雪を掻き出したり、こうしたらいいんじゃないのとアドバイスをくれたり。
そしてもういけるという状況になり、最後に一押ししようとなった時、おじさんが言いました。
「動いても絶対に止まるな、轍に乗ったら駐車場の出口まで一気に行け。」
また同じように後ろから三人で押します。
車は勢いよく動いて進んでいきます。
僕たちも勢いを殺さないよう、できる限り押し続けます。
これだけの努力の結果、やっとの思いで車はスタック状態から抜けられました。
時刻は0時頃になっていたと思います。長い戦いでしたね。
見知らぬ人々の協力の結果解決することができ、なんとも言えない達成感に溢れていましたね。(みなさんにしっかりチップは払いました)
この経験から学んだスタックへの対処法!
・ひとまず雪を掻き出す
・車の周りだけでなく、進行方向も雪を掻き出す
・轍を目指す
・ダンボールやタオルを噛ませることも有効ではある
・アクセルを踏む時はタイヤの向きを工夫する
・男手でも簡単にはいかない
・スコップやブラシは用意してあると便利
・発進とバックを繰り返す
・車を押す時、男三人は必要
・動いても安心せず押し続ける
・助けてくれる人は現れる
・みんな優しい
冬ということで、今後雪道のドライブも増えてくると思います。
まず最低限タイヤチェーンやスタッドレスタイヤの着用、そして安全運転を心がけましょう!
しかし今回のように、しっかりと準備をしていても陥ってしまうトラブルもあります。
解決策ではなくとも、こういった事例が起こりうるということだけでも知っておくだけでその場の焦りも少なくなるのではないでしょうか。
冬のドライブも楽しみましょう!